蘭展
  世界の蘭展に・・・・「アンチエイジング部門」がない。
  東京ドームのラン展にもない。
  最も重要な部門である「アンチエイジング」のコンテストがない。
  大株に時に大賞が与えられることがあるが・・・・独立した部門がない!
  
  50年、100年の栽培歴を経て・・・なを・・・若か若しい株を維持している鉢こそ最高。
  こういうことを・・・ここで提唱しても、
  日本には50年、100年???
  ラン栽培した人は・・・本当に少ないから・・・こういう部門があっても、出品できる人いない。
  100年の株ということになれば・・・・少なくとも120歳まで生きなければ・・・
  20歳の時からラン栽培しても!
  そういうことで、大株といっても・・・宇井清太のところで最も古いもので52年ものである。
  前の人が栽培していた株を引き継いで保存した場合は、
  それより古い株もあるが・・・。


  蘭園の創業年を・・・証明するためにも・・・本当は、創業のときの株を保存栽培したい。
  50年の株なら、3年に一度株分けしなければならないから・・・
  50÷3=17   つまり17回株分けしたことになる。
  アンチエイジングというのは・・・・相当な技術がなければ、
  ラン菌の生息しない鉢栽培では難しいものである。


 SUGOI−neは、未来の・・・アンチエイジングの株を想定してるコンポストである。
 一年でも早く出荷する技術のランビジネスというのは、
 ランに未来があるとは思えない。
 デンドロがグリーンバルブに花咲く・・・花を咲かせることが、
 本当に進化した栽培技術なのか????
 シンビの生涯で・・・ただ一度で可能な「山上げ」技術が、
 本当に進化した技術なのか????
 ビジネス・・・利益追求はスゴイ・・・技術を生むが、
 ランのスローライフの進化から考察すれば・・・アンチエイジング技術の方が、
 自然の法則に適っているのではないか???
中央自動車道のトンネル崩落事故。
「老朽化」。
この老朽というもの・・・人間が作った物も。生き物も、宇宙も・・・ランも人間も。
工業製品、人間の全ての組織、清治も、会社も、この老化、老朽から免れることは出来ない。
この老朽化。
ラン栽培において極めて深刻な問題である。
ラン栽培は・・・ほとんど自生地にはない「鉢」植え。
この鉢内のコンポストの老朽化、劣変が・・・ラン栽培の、経営を左右する大問題である。
鉢植えの場合は、必ず植え替えという作業が必要になってくる!
自生地では、こんなことはない!
なぜ・・・劣変が起こらないのか??・
この疑問を解明するのが・・・このラン菌による炭素循環栽培法なのである。
毎年新に産生される枯れ葉、植物死骸のリグニン、セルロース。
この仕組みを、自生地を真似るといいながら、ラン界は無視、削除して肥料に頼ってきた。
ラン菌削除。
鉢内を浄化するシステムを削除した鉢栽培を行なってきた。
再生と循環。
鉢栽培にはこのシステムがない。
それで、コンポストが老朽化したとき、新しいコンポストで植え替えることで、アンチエイジングを行なってきた。
ところが・・・・
この植え替えることを想定しないランビジネスが現れた。
花が咲いた時、鉢物として・・・市場に出荷する・・・鉢物経営である。
市場に鉢ごと・・・捨てるから・・・・コンポストの老朽化も、ランのアンチエイジングも考える必要はない。
ランは消耗品!
人間の定年退職・・・・と同じ。
定年というのは・・・会社での人間の老朽化である。人間の植え替え。

ビジネスというのは、こういうことなのである。

人間も必ず老る。そして死ぬ。植物でいえば一年で枯れる一年草みたいなもの。
そういうことから・・・・
人間のアンチエイジングがテレビなどで話題になっている。
日本の高齢化社会の中で、何時までも若さを保っている人。
若々しいボデーの熟女のコンテストまで開催されている。
高等動物のDNAには必ず老化してやがて死んで朽ち果てることが組み込まれている。
植物はどうか。
一年草は・・・一年で・・・種子を実らせ枯れる。
だから一年草にはアンチエイジングということはない!
植物の「光合成」の理論は、この一年草の栄養代謝から導かれた理論である。
しかし、
多年草・・・はどうか??・
多年草は一年でも長く若さを保ち長生きしたい・・・という遺伝子が組み込まれている。
老化とアンチエイジングという相反するものが体内に宿しながら生きつづけている。
生殖と老化。
ランも老化・・・花熟・・・した体にならないと花芽を分化できない。
多年草は老化とアンチエイジングの微妙な綱渡りのようなところで多年生き続ける。
屋久島の大王杉のように7000年も生存するものもある。
植物のアンチエイジングの姿である。
植物は動物のように移動できない!
芽生えた所で一生を過ごす。
芽生えた場所が劣悪な土地だからといって別な場所に移動できない。
一年草のように種子を作って・・・・オシマイというわけにはいかない!
森の支配者の巨木。
一度大きく育った植物というのは、その年、旱魃だ、曇天で日照不足だ・・・
そういうことで光合成を充分出来ないからといって体を小さくすることは出来ない!
巨木には・・・こういう泣き所がある!
会社も同じ。
10万人の社員の大企業が、苦しんでいる。

ラン科植物も多年草の一つ。

ラン科植物は非常に狡猾な植物である。
ラン菌を株の周囲に生息させることで・・・根の周囲を浄化している!
だから・・・・イヤチ・・・が起こらない!
微量要素欠乏も起こらない!
年輪の持つ巨木の苦難の轍を踏まない進化を行なって永年生き続ける。
つまり、一年、一年の単年度決算主義である(バルブを形成するランでは)
その年の収支決算にあわせてバルブの大きさをつくる。
ここで問題になるのが・・・しくなくとも-、赤字にさせない決算をする巧妙な経営を構築したことである。
光合成で足りない分は・・・・ラン菌を利用する!
誠に狡猾、巧妙・・・・地下組織・・・・アンダーマネーまで構築して生き延びる!
腐生ラン。
花から種子を作るとき以外は・・・太陽を知らないランまで。
闇の地下金融世界で生きる・・・・ランだともいえる。
ランが「菌根」を捨てなかった意味は・・・地下組織からのエネルギー調達。
森の負け組み植物ランは・・・正規の光合成エネルギーのみでは種族が亡ぶ!
アンチエイジングと種族保存をこの別ルートのエネルギー調達で行なっている!
屋久島の7000年の大王杉。
近年の研究で、ランと同じ方法でエネルギーを調達していることがわかってきた。
光合成のみでは・・・7000年の風雪に耐えることは出来ない。
劣悪な環境条件の年の光合成を補完する・・・・別なシステムが構築されていたということである。
人間が植物を栽培した歴史は5000年? 7000年?
水耕栽培、植物工場、鉢栽培で・・・7000年の実証栽培はない!
つまり・・・植物工場で7000年の大王杉を作れるか???
そういうことである。
リービッヒの無機栄養理論で・・・・7000年の杉を育てることが出来るのか??・
植え替えなしで・・・!
これと同じことがラン栽培でも言える。
ラン菌の生息しないコンポスト栽培で、何年アンチエイジングできるか?・・
自生地では・・・当然植え替えなし!

ランの自生地での生存年数は・・・????
過去のバルブは朽ち果てるから・・・・本当の年数は不明である。
単子葉植物であるランは樹木のように年輪を作らないから、検索しようがないためである。
バルブのあるランは、一定の葉の枚数になると、葉の増殖を止め、
基部からリードを出して新たな茎を作り・・・生命を継続させる進化を行い、
多年にわたり生存する方向を選んだ。
つまり、好適な環境、生態系の条件下ではアンチエイジングが永年にわたって可能である。
単茎種のランは、バルブを形成するランとは進化の方向が異なる。
アンチエイジングに不可欠なエネルギーの調達。
若さを維持継続するには、エネルギーが必要である。
自然は、植物が、ランに最適な条件より、逆に過酷な条件を与える。
この中で生きつづけ、若さを維持、継続するのは容易なことではない。
光合成が満足に出来る状態ではない。
例えば、大干ばつの年には、一年草なら・・・光合成出来る範囲の生長を行い、
それに見合った種子を実らせ子孫を残すことになる。
しかし多年草のランでは、翌年のために備蓄する澱粉が少なくなるから、
小さなバルブを形成することになる。
安定した若さを保つことが出来なくなる!
光合成の澱粉のエネルギー依存では・・・・こういう事態になる。
森林、原野の光争奪戦の負け組みのラン科植物は、
大干ばつの年には、更に過酷な条件の中で生き延びなければならない。

光合成のエネルギーだけでは、多年にわたり生き続けることは出来ない!
生き続けるには・・・・どうするか???
ラン菌と共生して・・・枯れ葉由来の糖を第2のエネルギー源とする。
ランはこの大発明によって、アンチエイジングを可能にした。
そういうことで、ラン科植物26000は、全てラン菌と共生する「菌根」を具備した。
バルブのあるランの自生地で、驚異的な大株が元気に生きているのは、
まさに、この糖の調達を二つ構築しているからである。
ランの自生地の生態系には、この枯れ葉の炭素循環が構築されている。
ランは功妙に・・・・このシステムを利用しアンチエイジングを可能にしているのである。

これまでのラン栽培。
これに用いてきたコンポストには、自生地における枯れ葉の炭素循環が削除されている。
鉢に枯れ葉がない。
枯れ葉を分解するラン菌が生きていない。
つまり、ランには光合成の糖しかない状態で生きていることになる。
優れた栽培家なら、温室の環境条件を永年にわたって最適に出来るから、
永年にわたってアンチエイジングが出来る!
そういう栽培者は大株栽培でラン展で賞を得られる!

しかし、栽培者も人間。
年々・・・歳をとったり、病気したり、家を不在しなければならなかったり、
経済状態が悪くなったり・・・・・
ベストの管理が出来なくなる。
多年草のラン栽培のアンチエイジングの難しさは・・・この場面で思い知らされる!
半年も経たないうちに・・・昔日の面影・・・・どこ???
そういう株になってしまう。
この著しい作落ちの原因は・・・一つのエネルギーのみだからである。
株が弱れば・・・光合成が著しく低下する。
だから・・・更に株が弱る。
負の循環が始まるのである。
アンチエイジングどころか一気に老け込む!
ランを管理している人間が元気で、ラン愛好に情熱がある時は、
ランも元気で、素晴らしい花も咲いてくれる。
だから・・・・テングになって「花を咲かせた」!
そう豪語したくなる!
問題は・・・その先で起こる・・・・。

名人の域に達した栽培者でもこういうことが当然起きるから、
栽培が未熟な人では、作落ちなど当たり前。
ラン菌の地下ルートがない・・・・水ゴケなどの鉢栽培には。


これまでのラン栽培は、ラン菌生息コンポストがなかったから、
全ての管理技術は、光合成と呼吸作用のもの。
猛暑の日本の平地での栽培は、常識的には「無謀」なこと。
愛好というのは、無謀への挑戦!

ランのことより・・・・人間様の達成感と優越感の世界。
山上げ。
移動できない植物を・・・車に載せて移動までして・・・アンチエイジングを行なう!
だから、ランの隆盛は経済大国で起きる。
カネがなければ・・・・こういうことを行なえないからである。

デフレ経済の日本。
こういう経済状況下で、ランを永年栽培する愛好であれば、
自生地のアンチエイジングのシステムを真似ることである。
SUGOI-ne。
今、日本のラン界にはSUGOI-neがある。
SUGOI-neにはラン菌が生きているから・・・・カネをかけないで、
アンチエイジングが可能である。


植物栽培は「根つくり」と「葉つくり」であるという。
なぜ、こういう言葉が生まれたかといえば、
健全な根は・・・充分な水分と養分を吸収出来るから出る。
そうすれば、健全な茎、葉をを繁茂する。
そうすると・・・光合成を充分行なう植物になるからである。
だから、SUGOI-neの栽培者の多くが、
SUGOI-neの根張りの良さで・・・・使用する場合が多い。
しかし、SUGOI-neのスゴサは根張りに・・・・SUGOI-neは、
燃える炭素エネルギーで出来ているということと、
これを分解して、ランにエネルギーを供給するラン菌が生息していることである。
多年草のランのアンチエイジングには、これが絶対不可欠なもの。
これを実現したのがSUGOI-neである。
そういうことで、多年草のラン栽培はアンチエイジングが最も重要なことである。



ランの鉢物ビジネス。
メリクロンは・・・使い捨てのランビジネスの道を拓いた。
苗メーカー。
ドンドン苗をつくるから・・・・ドンドン枯れて消費してもらわないと成立しないビジネス。
シンビの鉢物、コチョウランの鉢物贈答品。
このビジネスではランは消耗品。
工業製品と同じビジネスである。
ここにはアンチエイジングという思想がない。
枯れて頂かないとビジネスが成立たない世界である。
そういうことで・・・消耗に見合った「価格」になってしまった!
まさに「企業戦士」のようなラン達である。
ランが泣いている!
メリクロンという技術の明と暗。
市場というのは魔物である。
全て・・・需要と供給の論理で動く。

ランという花は不思議な植物で、どんなに美しい品種でも、
大量に並ぶと・・・全然美しく見えなくなる!
1本1本違う花が咲いていると・・・・美しい。
だから・・・ランを企業戦士にしてはならない。

ランの鉢物栽培の価格低迷は・・・・・こういう要因が潜んでいる!

こういうランも、何年も栽培すると・・・美しさを取り戻す。
何年も・・・・愛培すること。
このときSUGOI-neで植えることである。
ありふれたランでも・・・ラン本来の美しさを、輝きを放つようになる。
ランという植物は不思議な植物である。
大切にするこころが・・・反映する不思議な植物である。
絶対にランを見下してはならない!


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ランのアンチエイジングは難しい  

           SUGOI-ne・・若さを保つ切り札。
           ランだって喜びたいの。

     ラン栽培の究極の技術は・・・・アンチエイジングの技術とコンポストである。
     貴重な原種。
     貴重な交配親。
     貴重な名品。
     これらを保存して、次の世代に引き継ぐには、アンチエイジング技術とコンポストが不可欠である!
      使い捨てのランビジネスというのは・・・とんでもない。